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司法予備試験の問題、AIが“6割”的中 「合格ラインと同水準」
AIを使い、司法予備試験の問題の約60%を的中させたと、ベンチャー企業のサイトビジットが発表した。「合格ラインと同水準」という。
AI(人工知能)を活用し、司法予備試験の問題の約60%を的中させた――AIベンチャーのサイトビジット(東京都千代田区)が5月20日、そんな成果を発表した。19日の短答式試験(マークシート形式)で出題された95問中、57問(60%)の出題カテゴリーを的中させたという。同社は「この60%は、合格ラインと同水準」としている。
同社は「未来問」(みらいもん)と呼ばれるAIを活用した出題予測サービスを開発している。AIの学習用データとして、過去に出題された本試験問題、同社のオンライン学習サービスのテキスト3500ページ分、Wikipediaの法律用語344ページ分などを用意。それらを128のカテゴリーに分類した上で、各年度の出題傾向とともにAIに学習させ、2019年度の問題を事前予想した。
実際の出題内容と比べたところ、的中率は60%をマーク。中には、ほぼ同じ文言で出題された設問もあった。
今後は8月の社会保険労務士試験、10月の宅地建物取引士資格試験などで、出題予測サービスを受験者向けに提供する。20年1月にはセンター試験にも対応を予定している。
同社の鬼頭政人社長は「今の資格試験は『試験に受かること』の壁が高く、合格をゴールに勉強しがちだが、本当に大切なのは合格後の実務経験」と指摘。「まずは試験に受かり、実務のスタートラインに立ってもらいたい」という思いから開発したという。一方、出題者側には「AIに追い付かれない試験問題を作ってほしい」と呼び掛けている。
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