Microsoftのゲームストリーミング「xCloud」では「Xbox One」のゲームがそのままプレイ可能に
Microsoftが準備中のゲームストリーミングサービス「Project xCloud」用にカスタマイズしたブレードを、北米、アジア、ヨーロッパの13のMicrosoft Azureデータセンターに展開し、カプコンなどのメーカーが既にテスト中だと発表した。
米Microsoftは5月24日(現地時間)、年内にトライアルを開始予定のゲームストリーミングサービス「Project xCloud」の進捗状況を公式ブログで説明した。
Project xCloudでは、「Xbox One」向けの現行のゲームを、新たなコード変更や修正、追加を行わずに、そのまま提供できるとしている。理論的には、現在Xbox Oneで提供している3500本以上のゲームが、そのままProject xCloudでプレイできることになる。さらに、現在1900本以上のXbo One向けゲームもProject xCloudでもプレイできるように開発中という。
MicrosoftはProject xCloudのためにカスタマイズした専用ブレードを、北米、アジア、ヨーロッパの主要なゲーム開発センターに近接する13のリージョンの「Microsoft Azure」稼働データセンターに展開済みだ(Azureには54のリージョンがある)。
現在、カプコンや「Europa Universalis」シリーズで知られるスウェーデンParadox Interactiveなどが、クラウド上でのゲーム配信をテスト中だ。
Project xCloudは、ソニーの「PlayStation Now」や米Googleが年内に立ち上げる予定の「STADIA」と競合することになる。Microsoftとソニーは今月、ソニーのゲームおよびコンテンツストリーミングサービスでのMicrosoft Azureの利用と、両社のゲームおよびコンテンツストリーミングサービスをサポートするためのAzureベースのクラウドソリューションの共同開発を発表した。
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