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MicrosoftとAlphabetの「X」、量子コンピューティング教育で協力
MicrosoftとGoogleの親会社Alphabetが協力し、量子コンピューティングを学ぶカリキュラムをオンライン学習サイトBrilliant.orgで開設した。Microsoftの言語「Q#」を使って量子アルゴリズムを学べる。
米Microsoftは5月23日(現地時間)、米オンライン学習サイトBrilliant.orgと協力し、量子コンピューティング関連の学習コースを開設したと発表した。コースのサイトには、Microsoftだけでなく、米Googleの親会社であるAlphabetのX部門も協力しているとある。
これらのコースでは、Microsoftの量子コンピュータ向けプログラミング言語「Q#」を使い、Webブラウザでシミュレートする量子コンピュータで、量子アルゴリズムをゼロから構築する方法を学ぶ。
コースの長さは16〜24時間とそれほど長くはなく、量子ゲートや暗号化、超高密度コーディング、NISQアルゴリズムなどについて学べる。
Brilliant.orgは2012年にカリフォルニア州サンフランシスコでスタートした、数学や科学のカリキュラムを無償で提供するWebサイト。世界で800万人以上がここで学んでいる。
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