「メルカリチャンネル」7月8日に終了へ 理由は「経営資源の再配置」 ライブコマースに見切り
メルカリのライブコマース機能「メルカリチャンネル」が7月8日午後3時ごろに終了する。理由は「グループ全体で経営資源を再配置し、運営サービスのさらなる品質向上を目指すため」。出品者と視聴者が交流できる点が支持されていたが、約2年で幕を閉じる。
メルカリは6月7日、フリマアプリ「メルカリ」のライブコマース機能「メルカリチャンネル」を7月8日午後3時ごろに終了すると発表した。「グループ全体で経営資源を再配置し、運営サービスのさらなる品質向上を目指すため」という。
企業、タレント、インフルエンサー、一部の一般ユーザーなどが、ライブ動画を配信しながら商品を紹介・販売できる機能で、2017年7月にスタート。視聴者はリアルタイムでのコメントや質問が可能で、商品をよく知った上で購入できる仕組みだったが、約2年で幕を閉じる。
サービス終了時刻にライブ配信が行われている場合は打ち切り、在庫が残っている場合でも商品データを削除する。終了までにメルカリチャンネルで商品を購入したユーザーは、終了後も出品者と取引を継続し、発送方法などを決めることが可能だ。
メルカリは「配信者が多くの視聴者の方々に応援されたり、一緒に喜んだり、いろいろなコミュニケーションが生まれるサービスでした。ときにはコメントが目で追えない勢いで大量に流れ、スタンプで画面が埋め尽くされることもありました」とコメント。
「そんなメルカリチャンネルを一緒に作り上げていただき、運営一同、心よりお礼申し上げます」としている。
メルカリが5月9日に発表した19年6月期第3四半期累計(18年7月〜19年3月)の連結決算は、売上高が373億7800万円、営業損益が59億8100万円の赤字、最終損益が73億4100万円の赤字だった。国内事業は堅調だったが、人材採用、米国事業、モバイル決済サービス「メルペイ」などに投資した結果、前期から赤字幅が拡大していた。
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