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スポーツ中継のDAZN、コールセンター業務でクラウド活用 AWSベースの「Amazon Connect」導入
DAZN日本法人が、顧客からの問い合わせ対応にAWSベースのコールセンター支援サービス「Amazon Connect」を導入。クラウド経由で電話回線を利用する他、クラウド上での通話録音などを活用していく。ユーザー増に伴って増える問い合わせに効率よく対応する狙い。
スポーツのライブストリーミングサービスを手掛けるDAZN(ダ・ゾーン)日本法人はこのほど、顧客からの問い合わせ対応に、Amazon Web Services(AWS)ベースのコールセンター支援サービス「Amazon Connect」を導入した。顧客対応に必要な機能をクラウド上で提供するサービスで、DAZNは電話回線の他、通話の録音機能、AIを活用した会話内容の文字起こしと分析機能、チャットbotによる自動応答機能――などをクラウド経由で活用していく。
コンタクトセンターのクラウド化は、設備の維持費用の軽減、ソフトをバージョンアップする手間の削減、導入・拡大時間の短縮といったメリットがある。一方で、月額利用料が別途発生する点や、各社に応じたカスタマイズが難しい点などのデメリットもある。国内ベンダーが手掛ける例が多かったが、AWSは2018年12月に東京リージョンで提供を始めていた。
DAZNは16年8月に日本市場に参入。Jリーグの放映権を競合の「スカパー!」から奪ったことから“黒船”とも称された。現在は国内外のサッカー・プロ野球・格闘技・モータースポーツなど、1年間に1万以上の試合を定額(月額1750円)で放送している。ユーザー増に伴って増える問い合わせに対応するため、Amazon Connectの導入を決めたとしている。
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