メルカリ、シェアサイクル事業から事実上の撤退 子会社ソウゾウは解散
メルカリが、シェアサイクル事業「メルチャリ」から事実上撤退する。ソウゾウが運営するメルチャリ事業を分割し、連結孫会社neuetに承継。neuetは他社から出資を受け入れ、メルカリの連結対象から外れる。
メルカリは6月13日、シェアサイクル事業「メルチャリ」から事実上撤退すると発表した。連結子会社のソウゾウが運営する同事業を、新設する連結孫会社「neuet」に承継させる。neuetは他社から出資を受け入れ、メルカリの連結対象から外れる。ソウゾウは7月30日の株主総会後、手続きが完了次第解散する。
メルチャリは、ソウゾウが昨年2月に福岡市でスタートした。メルカリは「順調な成長を見せているが、当社の経営資源の集中と、同サービスのさらなる拡大の両立を図る」と説明している。
連結孫会社のneuetは、メルカリが7月26日付で新設し、ソウゾウからメルチャリ事業を引き継ぐ。その後neuetは、ITインフラの構築などを手掛けるクララオンライン(東京都港区)を引受先とした第三者割当増資を実施。出資比率はメルカリが11.1%、クララオンラインが88.9%となる。
neuetはクララオンライン傘下に入り、メルカリの連結対象からは外れるが、メルカリの従業員が出向する予定。
ソウゾウは、メルカリグループの新規事業を担う子会社として2015年に創業。18年6月期(17年7月〜18年6月)は売上高が4億5200万円、営業損失が16億8500万円、純損失16億8600万円を計上している。
これまでソウゾウは、ブランド品専用のフリマアプリ「メルカリメゾンズ」、書籍やCDに特化したフリマアプリ「メルカリ カウル」などを展開してきたが、いずれも経営資源の再配置を理由に終了。一部機能は、フリマアプリ「メルカリ」に統合された。
ソウゾウの解散後、新規事業の開発は、メルカリとその連結子会社で行う方針だ。
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