またカセットウォークマンを買った理由:立ちどまるよふりむくよ(3/3 ページ)
初代ウォークマンに飽き足らず、ちゃんと動くカセットウォークマンを手に入れた。その理由は膨大なライブラリにある。
現代版「ウォークマン」も買った
希望はかなえられた。ではこれで満足かというと、まだできてほしいことはある。
ワイヤレスで聴きたい。AirPodsで聴きたい。
そンなワガママユーザーのための製品が登場した。IT'S OK。香港メーカーのクラウドファンディングプロジェクトだ。
本体は、ウォークマンにもたしかこんなのがあった、トランスペアレントなスタイルだが、Bluetooth 5.0を搭載している。記事を書く前にバックした。自分が申し込んだ、2番目に安いコースは記事を書いている間に売り切れて、公開時には一番高いコースしか残っていなかったので、この順番は正しかったと言えるだろう。
これがあれば、AirPodsなどのBluetoothイヤフォンでカセットテープのライブラリを満喫できる。
ただし、これが届くのは年末。それまで待てない。ということで、ウォークマンWM-EX633のためのBluetoothのトランスミッターを物色しているところだ。AirPodsで使うのかというと、そこはウォークマンだからソニー製品で。
ちょうどこんな製品が7月13日に発売される。
ソニーのフルワイヤレスノイズキャンセリングステレオイヤフォン(長い)「WF-1000XM3」、これも予約した。11日に入手できるらしい。AirPodsだけが最初から(2016年12月から)できていた、両耳同時伝送による低レイテンシーをついに実現したらしい。しかもiOSだけ、Androidだけ、というわけではなくて両方対応するという。
Androidだけならば、QualcommのTrueWireless Stereo Plus搭載イヤフォンで、さらにSnapdragon 845搭載でStereo Plus対応という条件付きでようやく両耳同時伝送が可能となるわけだが、どういう仕組みか、ソニーはこれらと同等のことを実現したみたいなのだ。
さらに定評のあるノイズキャンセリングもついてくる。W1チップとH1チップのおかげで他の追随を許さなかったAirPodsにとって初めてのライバル登場かもしれない。
AirPodsがクラウド化した音楽サービスであるApple Musicを聴くための「新世代iPod」であるように、「WF-1000XM3」も「新世代のウォークマン」として作られたのかもしれない。製品名にWもMも入っているし。
本体ボタンを押し続けると、周囲の音を取り込みながら音楽を楽しむことができる「外音取り込み機能」なんか、初代ウォークマンにあった「HOT LINE」再来と言っていいのでは?
そんなふうに、音の世界は過去と現在と未来を行き来している。僕は勝手にそう思っている。
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