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ファストリ、「UNIQLO Pay」を商標出願 スマホ決済参入を検討 「始めるかどうかは未定」
ファーストリテイリングが、特許庁に「UNIQLO Pay」の商標登録を出願。「キャッシュレス決済を始める案があることは事実」だという。だが、「実際に始めるかどうかは何も決まっていない」としている。
ファーストリテイリングが、特許庁に「UNIQLO Pay」の商標登録を出願していたことが分かった。ITmedia NEWSの取材に対し、同社は7月22日、「顧客の利便性向上の一環で、キャッシュレス決済を始める案があることは事実。幅広い検討の一環で出願したが、実際に始めるかどうかは何も決まっていない」と回答した。
サービスを始めた場合は「お客さまが買い物しやすくなるよう、(UNIQLOやGUなどの)店舗で使えるものになる可能性がある」というが、「現時点で(仕組みは)決まっていない。開発するか否かも未定」としている。
特許や実用新案などを検索できる「特許情報プラットフォーム」(J-PlatPat)によると、出願は7月1日付。出願区分は、携帯電話用ソフトウェアなど「第9類」、金融・財務取引など「第36類」、電子計算プログラムの提供など「第42類」に該当する。
ファストリがUNIQLO Payを商標出願したことは、公開商標公報をウォッチし、出願の概要をTwitter上に公開しているアカウント「商標速報bot」が20日に投稿。ネット上で「(店舗は)クレジットカード情報が漏えいするリスクを取らなくて済みそう」「企業内通貨が今後どんどん増えそう」「『○○ペイ』が多すぎる」「もうやめてくれ」などと、賛否両論を呼んでいた。
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