ニュース
メルカリの19年6月期、137億円の赤字見通し メルペイ宣伝費が膨らむ
メルカリは、2019年6月期の連結業績予想で、純損益が137億円の赤字になる見通しだと発表した。
メルカリは7月25日、2019年6月期(18年7月〜19年6月)の連結業績予想で純損益が137億円の赤字になる見通しと発表した。モバイル決済サービス「メルペイ」のユーザー獲得施策の費用がかさんだためという。
前期(17年7月〜18年6月)の純損失は70億円で、赤字幅が拡大。営業利益も前期実績(44億円の赤字)から赤字幅が広がる(121億円の赤字)見込みだ。
メルペイは、4月26日〜5月6日の大型連休に決済金額の最大70%をポイント還元するキャンペーンを実施するなど、ユーザー獲得に多額の投資をしている。
一方、主力のフリマアプリ「メルカリ」事業は安定的に成長しているとし、売上高は前年比44.5%増の516億円を見込む。
また、19年6月期の個別業績として特別損失103億円を計上する。メルカリが保有する関係会社株式のうち、米子会社Mercariを中心とする子会社株式の実質価格が著しく下落したため。「特別損失は連結決算上消去されるため、連結損益への影響はない」(同社)という。
モバイル決済サービスをめぐっては、ソフトバンク系の「PayPay」やLINEの「LINE Pay」など各社が頻繁にキャンペーンを実施している。LINEは24日、2019年1〜6月期連結決算の最終損益が266億円の赤字だったと発表。LINE Payの大型キャンペーンなどに235億円を投入したのが原因としている。
関連記事
- 「ポイントばらまきで終わるのは最悪のシナリオ」 乱立するコード決済サービス、後発・メルペイの戦略は
メルカリ子会社のメルペイが、スマートフォン決済サービス「メルペイ」の事業構想を発表。メルカリが持つユーザー基盤やデータを活用する他、他社とも積極的に連携していくという。 - 実店舗でも“ツケ払い” 「メルペイあと払い」開始、メルカリの利用実績基に上限額設定
「メルカリ」と連携したモバイル決済サービス「メルペイ」に、商品購入代金を後払いで決済できる「メルペイあと払い」機能が実装された。購入時にすぐ代金を支払う必要がなく、翌月にまとめて支払える。月ごとの利用上限額はメルカリの利用実績などを基に決まり、最大5万円だ。 - LINEの1〜6月期、266億円の最終赤字 理由は“300億円祭”
LINEの2019年1〜6月期連結決算の最終損益が266億円の赤字だった。「LINE Pay」の大型キャンペーンなどに235億円を投入したのが原因だという。 - メルペイ、GW限定で「最大70%還元」実施
メルペイが4月26日〜5月6日に、決済金額の最大70%をポイントとして還元するキャンペーンを実施。付与の上限は累計2500ポイントまで。還元率は、決済した店舗がセブン-イレブンの場合は70%、その他加盟店の場合は50%。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.