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「クラウドは旅路、我々が寄り添う」 ドラクエ、メルペイも採用するGoogle Cloudの今Google Cloud Next ’19 in Tokyo(3/5 ページ)

Googleのクラウドを利用する、多彩な事例が披露された。

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「ゼロベースで次世代の金融システムを作るときがきた」アクセンチュアの関戸亮司氏

 3例目は、アクセンチュア 代表取締役副社長 テクノロジーコンサルティング本部 アジア太平洋・アフリカ・中東・トルコ地区 統括本部長の関戸亮司氏がプレゼン。これまでの日本金融システム発展の歴史を振り返った後、90年代以降の金融システムが直面する課題に話が及んだ。

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アクセンチュア 代表取締役副社長 テクノロジーコンサルティング本部 アジア太平洋・アフリカ・中東・トルコ地区 統括本部長の関戸亮司氏

 「高価なメインフレームの限られたリソースをソフトウェアレベルで工夫しながら、日本が誇る匠の技で高度なシステムを構築してきた。確かに高効率なシステムが生まれたが、アプリケーションレベルでは密結合が起き、柔軟性やスピードの部分では課題を残す結果になった」と問題点に切り込んだ。

 そして、「効率化のみを大義名分にシステム更改する時代は終わった。今こそゼロベースで次世代の金融システムを作るときがきた」と、GCPが提供するマネージドサービスを活用し、アクセンチュアが構築した、現代に合致したフルクラウドの金融機関ソリューションシステム「MAINRI」を紹介。

 アクセンチュアの関戸亮司氏が紹介した「MAINRI」のユーザー事例として登壇したのは、ゼロバンク・デザインファクトリー 取締役COOの永吉健一氏だ。ゼロバンク・デザインファクトリーは、ふくおかフィナンシャル・グループの企業で、次世代バンキングシステムの研究開発等を行うことを目的に設立されたシステム開発子会社。

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ゼロバンク・デザインファクトリー 取締役COOの永吉健一氏

 「今の日本の銀行業界は、荒波どころか、大洪水レベルの危機にさらされている、それを乗り込めるためには、ノアの方舟が必要。新しい技術や新しいパートナーこそがノアの方舟」と訴える。

 そして、「様々なクラウドサービスの良いところを組み合わせた、マルチクラウド戦略が今後のエンタープライズビジネスの中では重要になる。アクセンチュアやGCPと一緒に、将来の金融機関のシステムはどうあるべきかを共に研究開発している」と結んだ。

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