乱立する「○○ペイ」 今さら聞けないスマホ決済の疑問(3/3 ページ)
QRコード決済を使った「○○ペイ」が乱立している。本記事では、スマホ決済に関する今さら聞けない疑問をまとめた。
機種変更したいときは?
Androidスマホの場合は、利用しているサービスごとに操作します。電子マネーで事前にチャージするタイプの場合、残高をクラウド上に預けるなどの手続きが必要です。QRコード決済の場合は、新しい端末に同じアプリをインストールしてログインします。
スマホのバッテリーが切れたら使えない?
基本的にスマホ決済はスマホの電源が入っていないと利用できません。ただし、モバイルSuicaは微量の電気信号で決済できるので、バッテリーが切れたと思っても、支払いができることもあるようです。
悪用されることが心配
第三者による不正利用の問題はいまも気になるところです。QRコード決済先進国の中国では、シェアバイクに付いているバーコードの上に別のバーコードを貼り、利用金額を搾取するという事件がありました。
また、レジ前でバーコードをアプリに表示させ、支払う準備をしていたところ、背後からバーコードをスマホカメラで撮影されて悪用される事件も起こっています。
日本ではそのような事件は発生していませんが、自分でバーコードを読み取って支払うときなどは、支払い先の名前が合っているかどうかを確認しましょう。
バーコードには有効期限があり、通常3分から5分ほどで利用できなくなります。そのため背後からカメラで撮影されても悪用されることはまれだと思いますが、アプリにバーコードを表示させたら人から見えないようにしておくといいでしょう。
チャージしたお金は現金化できる?
スマホ決済の支払い方法は、登録した銀行口座からのチャージの他、クレジットカードやデビットカード、毎月の携帯料金との合算、たまっているポイントの充当などさまざまです。事前チャージを利用するのはモバイルSuicaなどプリペイド式の電子マネーと、QRコード決済です。
電子マネーの場合は解約を除き、基本的にチャージ残高を現金化することはできません。QRコード決済も同様ですが、中にはLINE Payやメタップス傘下のpring社が提供する「pring」(プリン)のように手数料を支払うと現金化できるサービスもあります。
いずれもセブン銀行ATMで出金でき、銀行口座にも振り込めます。手数料は共に216円(pringは1日1回まで無料)。LINE Payはセブン銀行ATMで1日に1万円まで、銀行口座には1日10万円までの出金が可能。一方、pringは1日10万円まで出金できます。
多くの○○ペイが乱立していて違いが分かりにくいですが、一度使ってみるとキャッシュレス決済は便利なものです。ポイント還元キャンペーンを利用すればお得に買い物ができますが、まずは自分がよく行く店舗で利用できるサービスを使ってみるのもいいのではないでしょうか。
関連記事
- 現金にはない「キャッシュレス決済」のリスク
政府も推進する「キャッシュレス決済」。現金を持ち歩かなくて済むのは便利ですが、その一方でキャッシュレス決済にはリスクも潜んでいます。 - 7pay終了へ 記者会見の一問一答まとめ
セブン&アイ・ホールディングスが8月1日に開いた、モバイル決済サービス「7pay」終了の会見内容を一問一答形式でまとめた。 - 7payの「二段階認証導入」は正解か? セキュリティ専門家、徳丸氏の視点
セキュリティ専門家の徳丸浩さんに、7payが取るべきセキュリティ対策を聞いた。二段階認証の導入決定は「結論を出すのが早すぎる」という。 - 「脆弱性は見つからなかった」 セブン・ペイ緊急会見の“甘すぎる認識”
モバイル決済サービス「7pay」で不正ログイン被害が相次いだ問題で、運営元のセブン・ペイが緊急会見を開いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.