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京アニ事件1カ月(中):

府警「異例」の対応 京アニ事件、被害者は一部匿名のまま 多様、変化する被害者ニーズ (3/3)

「今回の事件は極めて重大で、関心も高い。匿名にすると臆測や誤った事実が流れ、亡くなった方の名誉が傷つく。ご要望を聞き取り、報道機関に伝えて実名を伝える。ご遺族にはこのような説明を丁寧に行った」。事件発生から15日後の今月2日、犠牲者の一部の身元を公表した京都府警幹部はこう説明した。

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産経新聞
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 メディアに大きく報じられる事件とそうでない事件で「『命の重さが違う』と感じた」と話すのは、少年事件でわが子を殺された遺族でつくる「少年犯罪被害当事者の会」代表の武るり子さん(64)=大阪市西淀川区=だ。23年前、長男の孝和さん=当時(16)=が他校の生徒に因縁をつけられて殺害された事件は、新聞各紙の社会面に小さく載っただけ。当時は少年法改正前で、警察に尋ねても加害者の名前どころか、事件内容さえ教えてくれなかった。

 だが、約半年後に起きた神戸連続児童殺傷事件では「警察も裁判所も異例といわれるほど、精いっぱいの被害者対応をやっていた」。そして、この事件を機に日本の被害者対応は変わった。武さんはこう話す。

 「事実がしっかり報じられることで問題に対する関心が高まり、関係機関が適切に対応しているか、支援がきちんと届いているかを社会全体がチェックすることにつながる。メディアはその監視役的な役割を果たしながら、社会が共有すべき情報を発信してほしい」

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