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クラウド型防犯カメラを搭載した「まちを見守る自販機」、NECとアサヒ飲料が開発 映像を遠隔地から確認可能
NECとアサヒ飲料が上部に監視カメラを搭載した自動販売機を共同開発した。カメラに通信機器が付属し、撮影した映像をクラウド上に送信・保管する仕組み。設置場所付近でトラブルが起きた際に、警察などが映像を遠隔地から確認できるのが特徴。
NECとアサヒ飲料は8月30日、上部に監視カメラを搭載した自動販売機を共同開発したと発表した。カメラに通信機器が付属し、撮影した映像をクラウドに送信・保管する。自販機の周囲でトラブルが起きた際に、警察などが遠隔地から映像を確認できるのが特徴だ。
これまでも自販機に設置できる防犯カメラはあったが、機器の選定、設置の手続き、設置後のメンテナンス、映像の管理などがオーナーの負担になっていたという。レコーダーを内蔵する防犯カメラの場合は、トラブル発生時に現場まで回収しに行く必要もあり、映像の確認が遅れる要因になっていた。
新型の自販機は、NECが開発したクラウド型映像管理システム「映像クラウドサービス」に対応したカメラを使うことで、こうした負担や課題を解決する狙いがある。
両社はこの自販機に「まちを見守る自販機」との愛称を付け、9月2日から神奈川県横須賀市の「どぶ板商店街」に設置する予定。自販機の上部・下部には告知用のボードを設置し、防犯カメラが稼働している旨を利用者に知らせる。
アサヒ飲料は、2020年末までにこの自販機を60台設置する目標を掲げている。
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