「CASH」運営のバンクが解散 「成長に時間かかる」、サービスは他社に売却
中古品即時買い取りアプリ「CASH」などを運営するバンクが、解散すると発表。事業の成長に時間がかかると判断した。サービスは他社に売却するなどして継続するという。
中古品即時買い取りアプリ「CASH」などを運営するバンクは9月12日、解散すると発表した。事業の成長に時間がかかると判断した。CASHと代金後払いの旅行サービス「TRAVEL Now」は、他社に売却するなどしてサービスを継続させるという。
バンクの光本勇介CEOによると、いずれの事業も単体では黒字化したが、「さらに世の中にインパクトを与えられる規模まで成長させるには、今の規模や体力では、相当な時間と努力が必要」という。そのためバンクを解散し、社員がそれぞれ他の事業に取り組んだ方が「価値があると考えた」としている。
TRAVEL Nowは10月上旬に他社へと売却する予定。CASHの売却についても「複数社と協議中」とし、サービスを維持するという。バンクの社員の移籍先は、同社がサポートするとしている。
バンクは2017年2月に創業。同年6月、ブランド品やスマートフォンなどを即座に現金化できるアプリ「CASH」をリリースし、サービス開始から16時間半で現金化総額が約3億6600万円に上るなど話題を呼んだ。CASHはその後、中古品買い取りアプリに方針転換した。
同年12月にはDMM.comが70億円で買収し、再び話題に。DMM傘下では、TRAVEL NowをリリースするなどCASH以外の事業創出にも取り組んでいたが、買収から1年余りの18年2月、DMM.comから独立した。バンクの光本CEOは当時「DMMから卒業した方が、よりスピーディーで柔軟な経営判断・動きが行えると判断した」とコメントしていた。
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