NTTテクノクロスは10月1日、同社のメール誤送信防止ソフト「CipherCraft/Mail 7」に、機械学習を活用して宛先間違いのリスクを軽減する機能を搭載すると発表した。30日から提供する。
有料の新機能「AI+」(エーアイプラス)では、AIが誤りの可能性がある宛先を検知し、ユーザーに警告する。
具体的には、送信履歴を参照し、送信頻度が少ない宛先やメールアドレスの組み合わせを割り出して警告するという。これにより、同姓の宛先への誤送信や、異なる企業同士を宛先に混在させてしまうことなどを防げるとしている。
同社調べでは、誤送信の原因の約40%が宛先の誤りという。同社は「メール誤送信の多くはヒューマンエラーが原因で起こるため、完全に防ぐことは難しい。AI機能を搭載することで誤送信ゼロをサポートする」としている。
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