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はやぶさ2、小型ローバを分離 リュウグウでの最後の任務を完了
探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に向けて、小型ローバ「MINERVA-II2」を分離。落下するローバの動きを上空から撮影すると、リュウグウでの任務が終了する。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月3日、探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に向けて、小型ローバ「MINERVA-II2」(ミネルバ・ツー・ツー)を分離したと発表した。はやぶさ2は、落下するローバの動きを上空から撮影すると、リュウグウでの任務が終了する。
分離したローバは、約5日間かけてリュウグウの赤道上空を約8周した後で、リュウグウに着地する予定。周回の様子をはやぶさ2の光学航法カメラで観測し、その結果からリュウグウの重力場を詳しく調べる考えだ。
MINERVA-II2は、昨年に投下した「MINERVA-II1」(ミネルバ・ツー・ワン)と同様、リュウグウ表面を移動しながら探査する予定だった。だが、機体内部のデータを処理する仕組みに不具合が生じたため断念。表面での観測活動は行わず、重力場を調べるミッションに切り替えた。
はやぶさ2は今回の任務を終えた後、11〜12月にリュウグウを出発し、2020年末ごろ地球に帰還する計画だ。
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