ナビタイムジャパン、旅行プランの自動作成サービス開始 AIとチャットbotで客のニーズを分析、強化学習で精度向上
ナビタイムジャパンが、AIを活用して顧客の日帰り旅行プランを自動で作成するサービスを始めた。チャットbotで顧客から行きたいエリアや希望する日程、使いたい交通手段などを聞く。自社のデータと照合し、食事・観光・移動などを含んだ行程を表示する。
経路検索アプリなどを手掛けるナビタイムジャパンは10月8日、AI技術を活用して顧客の旅行プランを自動で作成するサービスを始めた。運営する旅行予約サイト「NAVITIME Travel」のチャットbotとAIを組み合わせ、顧客から行きたいエリアや希望する日程、使いたい交通手段などを聞いた上で、食事・観光・移動などを含んだ1日分の行程を提案する。
日帰り旅行のプランのみ作成可能で、泊まり旅行のプランには未対応。指定できる日程は利用日から7日後まで、時間帯は午前9時から午後7時まで。チャット上で観光スポットや交通機関のチケットを購入することはできないが、追ってサイト本体との連携を検討する。
顧客が希望するエリアや時間帯のデータと、ナビタイムジャパンが持つ観光スポットの情報や公共交通機関の運行データをAIが照合し、最適な移動経路を立案する仕組み。希望日の天気予報を踏まえ、雨の可能性が高い場合は屋内の施設を優先的に表示する機能も持つ。
日本マイクロソフトが提供するクラウドベースのAIサービス「Azure Cognitive Services Personalizer Preview」を採用した。強化学習に対応している点が特徴で、今回の施策ではAIが提案したプランに対し、顧客が「いいね!」「間違ってるよ」などとフィードバックできる仕様を採用し、評価データを基に分析の精度を高めるとしている。
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