「養生テープ」台風に備えTwitterで話題に 「今年最強クラスの台風」対策方法は
今年最強クラスの台風19号が週末に関東などに上陸する見通し。対策グッズとして養生テープが話題に上がっている。
Twitterで10月10日ごろから、「養生テープ」がトレンドに入るなど話題になっている。非常に強い勢力を保ったまま関東に上陸すると見られている台風19号の対策グッズとして注目されているようだ。
「異例の警戒態勢」 関連省庁、交通機関など
台風19号は、9月に千葉県などに被害を出した台風15号と同程度の勢力かつ、15号より巨大な暴風域を伴って関東など日本列島に上陸すると見られている。
「今世紀最強」といわれる、2018年9月に大阪府などで猛威をふるった台風21号の最大瞬間風速は秒速58.1メートルだったが、気象庁は台風19号の日本接近時の最大瞬間風速として秒速65メートルを予想している(10日午後3時時点)。これらのことから、気象庁など関連省庁は異例の警戒態勢を取っている。
気象庁は9日に緊急記者会見を開催。台風の上陸が予想される3日前に会見で警戒を呼び掛けるのは「極めて異例」(気象庁)だという。JR東日本は、上陸が予想される12日から13日にかけて計画運休を行う可能性があると10日に発表した。NHKは、「自分は大丈夫だろうという心理状態『正常性バイアス』に気を付け、早めの対策を」と、専門家の指摘を紹介している。
窓ガラス飛散防止 対策方法は
台風19号による家屋への被害が予想される中、雨戸がない窓ガラスの飛散防止策として注目を集めているのが養生テープだ。
台風で危険なことの一つは、強風で飛ばされた物が窓にぶつかり、割れたガラスが飛散することだ。
雨戸がある場合は雨戸を閉める。ベランダの物干し竿もそのままでは落下し、窓ガラスを割る恐れがあるため、下に下ろしておくのが対策になる。
雨戸やシャッターがない窓には専用のガラス飛散防止フィルムを貼るのが有効だが、すぐには調達できない場合もある。養生テープは、ガラス飛散防止フィルムの手軽な代用品となる。
養生テープが推奨されているのは、ガムテープなど他の粘着テープに比べて跡を残さず剥がせるからだ。Twitterでは、「米」の字になるよう縦・横・斜めに窓ガラスに貼ることを推奨する人が多い。窓ガラスが大きい場合には、米の字が複数できるように細かく格子構造を作るのも有効だろう。
ただ、すでに店頭では養生テープが売り切れているという声も。Amazon.co.jpなど通販サイトでも、「1週間〜3週間の間に発送」というステータスになるなど、品薄の状態になっているようだ。最悪、他の粘着テープを使ってでもガラス飛散対策はしておきたい。
他にも、事前対策や事後対応としてすべきことを内閣府政府広報オンライン(@gov_online)や首相官邸(災害・危機管理情報)(@Kantei_saigai)などがTwitterで呼び掛けている。
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