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楽天のMNOサービス「回線つながらない」報告相次ぐ 「電波のよい場所で開通して」と呼び掛け
楽天が試験提供しているMNOサービスで、「回線を開通できない」という報告が相次いだことを受け、同社は通信環境がよい場所での開通作業を推奨。問い合わせに対応するため、カスタマーサポートも増員したという。
楽天モバイルは、試験提供しているMNOサービスで、利用者から「回線を開通できない」という報告が相次いだことを受け、通信環境がよい場所での開通作業を推奨している。問い合わせに対応するため、カスタマーサポートの人員を増やしたとしている。
通常であれば、利用者が楽天のSIMをスマートフォンに挿入し、システムが認識すると回線が開通する。だが、圏外や電波の弱い場所では開通しづらい場合があるといい、楽天は「楽天回線の圏内(KDDIのローミングエリアを含む)のうち、電波環境のよい場所へ対象製品をお持ちください」と呼び掛けている。
無料でサービス提供も「つながらない」の声
楽天は10月上旬、携帯キャリア(MNO)事業への本格参入を前に、東京など一部地域で「無料サポーター」を募集。応募者から選ばれた5000人に対し、中旬ごろから試験サービスを提供している。
だが17日以降、利用者から「回線がつながらない」という相談が急増。カスタマーサポートとの電話やメッセージもつながりにくい状態になった。22日付の日本経済新聞は、「楽天は22日までに4500人以上にSIMを発送したが、2割近くが利用していない」「サービス地域内でも、屋内の一部などに圏外になる場所があるのが原因とみられる」などと報じた。
楽天によると、問い合わせ件数の急増を受け、18〜19日にカスタマーサポートの担当者を増員。問い合わせ対応を改善したという。
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