ニュース
LINE Payの国内MAU、「300億円祭」終了後に4割減 490万人→286万人に
「LINE Pay」の国内MAUは、1〜3月期は約170万人、4〜6月期は約490万人、7〜9月期は約286万人――と変動。大型キャンペーンで大きく伸びたが、その後はマーケティング費用を削減したため落ち込んだ。
LINEは10月30日、2019年1〜9月期のモバイル決済サービス「LINE Pay」の国内MAU(月間アクティブユーザー数)の推移を開示した。1〜3月期は約170万人、4〜6月期は約490万人、7〜9月期は約286万人――と変動していた。
4〜6月期に「300億円祭」などの大型キャンペーンを実施したことで大きく伸びたが、7〜9月期に還元を含むマーケティング費用を削減したため落ち込んだ。1〜3月期と比べると約1.6倍に増えているため、同社は「効率的な成長を実現した」としている。
LINE Payによる送金件数も、7〜9月期は1〜3月期の2倍以上に増えたという。同社は「ばらまきによる一時的なユーザーのアクティブ化ではなく、LINE Payのさまざまな機能や資産を通じてサービスを充実化させ、オーガニックな成長を実現できた」と説明する。
同社が発表した2019年1〜9月期連結決算は、売上高が1667億円(前年同期比10.2%増)、営業損益が275億円の赤字(同67億円の黒字)、最終損益が339億円の赤字(同60億円の赤字)だった。7〜9月にマーケティング費用を削減したものの、LINE Payなどへの先行投資がかさんだ影響で、トータルでは赤字となった。
関連記事
- LINEの1〜6月期、266億円の最終赤字 理由は“300億円祭”
LINEの2019年1〜6月期連結決算の最終損益が266億円の赤字だった。「LINE Pay」の大型キャンペーンなどに235億円を投入したのが原因だという。 - LINE Pay“300億円祭”終了 還元額が上限に到達 最大10万円相当がもらえる別企画スタート
LINEが「LINE Pay」のキャンペーン「祝!令和 全員にあげちゃう300億円祭」を終了。還元額が予定の300億円相当に達したため。 - 賛否両論のLINE Pay“300億円祭”、1日で還元額90億円に到達
「LINE Pay」のキャンペーン「祝!令和 全員にあげちゃう300億円祭」の還元額が、開始から約1日間で約90億円相当に到達。1000円相当を900万人に付与した計算だ。同社は「明日早々(22日)には100億円に達する見込み」としている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.