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自動車のキズ、へこみをAIが解析 30秒で修理費用を見積もるサービス開始
損保ジャパン日本興亜とイードリーマーが、損傷を受けた自動車の画像をAIが解析して修理費用を見積もるサービス「SOMPO AI修理見積」始めた。キズやへこみの画像をAIで解析し、30秒で修理費用を自動見積もりする。
損保ジャパン日本興亜とAI開発を手掛けるイードリーマーは11月8日、損傷を受けた自動車の画像をAIが解析し、瞬時に修理費用を見積もる「SOMPO AI修理見積」のサービスを始めたと発表した。スマートフォンで撮影されたキズやへこみの画像をAIで解析。リアルタイムにおおよその修理費用を算出する。
修理金額の見積もりは保険金の請求に必要で、保険請求の判断にも影響するため、早めの対応が求められる。しかしこれまでは、事故車両を工場に持ち込んだり、保険会社の事故担当者が立ち会って調査したりするため1〜2週間ほど時間が掛かっていた。AIによる自動化で見積もりは30秒程度、保険金支払いの手続きも最短30分まで短縮できるという。
SOMPO AI修理見積はLINEのトーク画面で提供する。損保ジャパン日本興亜のLINE公式アカウントを友だち登録して事故を報告したユーザーに対し、サービス画面を送信。スマートフォンで撮影された損傷部分の画像をAIで解析し、算出した修理費用を基に保険金の案内を行う。
今後は、修理費用の自動算出から入金までを自動化するサービスの実現を目指す他、家屋の損傷でも同様のサービスを提供できるよう検討する。
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