縦に折りたためるスマホ「razr」 Motorolaが発表
米Motorola Mobilityは、ディスプレイを縦に折りたためるスマートフォン「razr」を発表した。価格は1500ドル。米国の携帯キャリアVarizonが独占で取り扱う。
米Motorola Mobilityは11月13日(現地時間)、ディスプレイを縦に折りたためるスマートフォン「razr」(レーザー)を発表した。米CNETやThe Washington Postなどの報道によると、価格は1500ドル。米国の携帯キャリアVerizonが独占で取り扱う。
韓国Samsung Electronicsの「Galaxy Fold」や中国Huaweiの「Mate X」と同様にフレキシブルディスプレイを採用するが、横方向に開いて大画面を使えるのではなく、一般的なスマホと同様の長方形ディスプレイを縦方向に折りたたんでコンパクトに持ち運べるのが特徴。
開いた状態では6.2インチ(2142×876ピクセル、アスペクト比21:9)のディスプレイを搭載するスマートフォンとして使える。開いた状態のサイズは72(幅)×172(高さ)×6.9(奥行き)ミリだが、折りたたむと72×94×14ミリとなり、10センチを越えない大きさでポケットなどにしまうことができる。重量は205グラム。
折りたたんだ状態で使える2.7インチ(600×800ピクセル)のサブディスプレイも備える。サブディスプレイでは通知のチェックやメールの返信などが行える。同じ面に搭載したカメラでセルフィー撮影も可能。
OSはAndroid 9 Pieで、スペックはSoCが米Qualcommの「Snapdragon 710」、メモリ6GB、ストレージ128GBとミドルレンジの構成。指紋認証センサーを備えている。防水性能は「水しぶきに耐える程度」(同社)としている。
サブディスプレイと同じ面にあるカメラの有効画素数は1600万画素。反対の面にも500万画素のカメラを搭載している。
MotorolaのRAZRブランドは、同社が2003年ごろから米国で発売してきた折りたたみケータイやスマートフォンで使われていた名称。今回のrazrは、折りたたみケータイ時代のRAZRをほうふつとさせるデザインに、フレキシブルディスプレイや現代のスマートフォンスペックを組み合わせたモデルといえる。
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