ラズパイで撮影した写真をLINEに自動送信する:名刺サイズの超小型PC「ラズパイ」で遊ぶ(第10回)(2/3 ページ)
小さなマイクロコンピュータ「Raspberry Pi」(通称ラズパイ)で作る、自分だけのガジェット。ラズパイに接続したカメラで撮影した写真をLINEに送る方法を紹介します。
ラズパイに接続したカメラで撮影した画像を自分のLINE宛に送信する
では撮影した画像をLINEで送ってみましょう。ここでも以前の記事と同様に「raspistill」というコマンドを使います。まずはその準備段階として、画像を格納するディレクトリを作成します。ここでは「linephoto」としていますが、好きな名前で構いません。
$ mkdir linephoto
続いて、画像を撮影してLINEに送るためのシェルスクリプトを作成します。nanoなどでファイル名を「linephoto.sh」として以下の内容を記述してください。画像の解像度は「-w 1280 -h 1024」で決めます(ここでは1280×1024ピクセル)。ファイルサイズを大きくすればきれいな画像が撮影できますが、その分ファイルサイズが大きくなるので注意が必要です。
#!/bin/bash # -*- coding: utf-8 -*- #日付とファイル名を生成 date=$(date +"%Y-%m-%d_%H%M") photo_file="/home/pi/linephoto/${date}.jpg" token="(トークンを記述)" #解像度の設定 raspistill -w 1280 -h 1024 -o $photo_file #写真を撮影 curl -X POST -H "Authorization: Bearer ${token}" -F "message = ラズパイから画像を送ります" -F "imageFile=@${photo_file}" https://notify-api.line.me/api/notify
記述したら、実行できるようにファイルタイプを変更します。
$ chmod +x linephoto.sh
ではラズパイで撮影した画像をLINEで送信してみましょう。
$ ./linephoto.sh
下記のようなメッセージが表示されたら成功です。メッセージのヘッダにある「ラズパイからの画像」は、LINE Notifyを作成したときに付けたトークンの名前です。
これで「raspistill」で撮影した画像がディレクトリの「/homne/pi/linephoto/」以下に、「年-月-日_時間」という形式のファイル名で画像が保存され、LINEに送られるようになりました。
ディレクトリやraspistillの設定を変えたい場合は、コメント文で示した行にあるディレクトリ名や、解像度とオプションを変更してみてください。raspistillのコマンドについては以前の記事を参考にしてください。
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