「私の青春」「ありがとう」――PC版「アメーバピグ」10年の歴史に幕、ネットで別れを惜しむ声
サイバーエージェントが12月2日午後10時に、Flashベースのコミュニティーサービス「アメーバピグ」のPC版を終了する。米Adobe Systemsが2020年末にFlashを終了することを踏まえた判断。ネット上では「私の青春はアメーバピグと共にあった」などと別れを惜しむ声や感謝の声が上がっている。
サイバーエージェントは12月2日午後10時に、Flashベースのコミュニティーサービス「アメーバピグ」のPC版を終了する。米Adobe Systemsが2020年末にFlashを終了することを踏まえた判断。ネット上では「私の青春はアメーバピグと共にあった」「全盛期は毎日入り浸っていた。ありがとう」などと、別れを惜しむ声や感謝の声が上がっている。
「ピグライフ」「ピグカフェ」「ピグワールド」などのPC版関連サービスも2日午後10時に終了する。スマートフォン版アメーバピグは提供を続ける。
PC版アメーバピグは09年2月にスタート。仮想空間上に自分そっくりのアバター「ピグ」を作り、衣装を着せ替えたり、買い物をしたり、部屋の模様替えをしたり、他のユーザーとチャットで交流したり――といった遊び方ができる。後にリリースしたスマホ版とは一部仕様が異なる。
AdobeがFlashの終了を発表後、サイバーエージェントはFlashを使わずにPC版アメーバピグを継続するための技術検証を重ねてきたが、「困難を極めた」として19年3月に終了を決定。その後はサービス内通貨の利用停止や返金対応などを段階的に進めてきた。
長寿サービスの終了を控え、ネット上では上記の他、「Twitterを始めていなかった頃、はじめてネットの世界で人と話したのはアメーバピグだった」「小学生の時に友達とやっていた。楽しかったな」と感傷に浸る投稿が相次いでいる。記念に自分の部屋のスクリーンショットを撮り、Twitterに投稿する人も多くみられる。
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