発売即売り切れの「コミケ用バッグ」を試す “戦利品”は安全に持ち帰れるか(2/2 ページ)
先行販売でも一般販売でもすぐに売り切れてしまった「コミケ用バッグ」。その実力をチェックする。
注目ポイントは、戦利品をまとめて出し入れするのが容易だということ。これは仕切り板と左右側面までカバーする底板が分厚く、形状がしっかりしていて崩れにくいためだ。箱として強固なので、人や物体との接触についても安心感がある。さらに布地には撥水処理も施されているため、雨天であっても戦利品を保護する性能は高いといえる。当然だが、満載状態で人にぶつけると大変痛いので、その辺の配慮はお忘れなく。
一方、サークルを回りながらの出し入れを考えると、少し難がある。持ち運び方法は、肩掛けと斜め掛けの2通りに対応しているが、その際、いずれもふたの開閉がやや面倒。サークルを回るペースが速い人には、この点が気になるかもしれない。
例として、評論・情報ジャンルの島で1ブースずつ横移動しながら、都度購入していくと仮定して検証してみたところ、斜め掛けのほうが都合良く感じた。肩掛けの場合、持ち手を一つ外してからふたを開ける必要があり、その点が面倒に感じる。斜め掛けであれば、そのステップが省け、ふたの開閉も肩掛けより楽だった。ただ歩いてみると、斜め掛けのベルトに触れてふたがやや開くこともあったので、天候次第ではふたに少し意識を割いておきたい。なお、斜め掛け用の金具はバッグ本体に付いているが、ベルトは付属しない。もし斜め掛けをしたいなら別途用意する必要がある。
2本の持ち手をまとめるホルダーも用意されているが、これに重量を分散するような機能はあまりない。6キロを超えてきた辺りから肩への食い込みを露骨に感じやすくなるため、いつも“薄い本”を大量にゲットするような人は、別途ショルダーパッドを用意しておくことをオススメする。
このように気になる点もあるものの、1イベントで50冊程度入手する人にはぴったりのアイテムだ。トートバッグではやや足りないと感じているのであれば本製品はほどよいハズだし、「トートバッグに本を入れていたら折れ曲がっていた」というような失敗を経験している人にもすすめられる。またイベント以外でも、撮影補助アイテムを突っ込む、メイク道具を入れておくなど、本以外のアイテムを持ち運ぶ用途にも使えそうだ。ということで、筆者は新刊作業に戻ります。
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