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「売ってナンボ」の風潮に危機感、データドリブンな居酒屋に ワタミがクラウド型ERPを導入する理由(2/2 ページ)

居酒屋チェーンを運営するワタミがクラウド型ERPを導入し、データを活用した店舗運営に乗り出していることを明らかにした。レガシーシステムから脱却し、データを活用した店舗運営に切り替えるという。経営企画本部 IT戦略部 部長の若林繁氏に、その背景と狙いを聞いた。

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AI活用も推進

 クラウド型ERPの導入と並行し、AI活用を進める計画もある。AIで顧客の年齢・性別・人数を把握し、それに応じたメニューを座席のタブレットでレコメンドする取り組みは一部店舗で始めている。今後は、AIを活用した人材配置の最適化や、災害時・悪天候時の需要予測などにも取り組む方針だ。

 ワタミでは10月1日付で、創業者の渡辺美樹氏が会長兼CEO(最高経営責任者)に復帰した。同氏は、18年度に売上高947億円、営業利益11億円だった連結業績を、21年度には売上高1000億円、営業利益30億円に引き上げる経営目標を掲げている。

 この経営目標を、市場の競争激化と少子高齢化が予測される中で達成するには、一連のデジタル化が不可欠だと若林氏は確信している。

 若林氏は「生産性を高めながら、顧客にも従業員にも利益を還元したい」「気象変動や市場価格の乱高下に左右されない体制を築き、顧客に低価格で安定的に料理を届けていきたい」と力を込めた。

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