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ディスプレイの”ぎらつき”具合を定量評価、経産省がJIS規格制定 客観的な評価促す
経済産業省は、ディスプレイの“ぎらつき”を定量的に測定するためのJIS規格を制定した。ぎらつきの測定方法と評価基準を示し、製品の開発や公正な比較を促す。
経済産業省は12月20日、スマートフォンやPCなどのディスプレイの“ぎらつき”を定量的に測定するためのJIS規格を制定した。ぎらつきの測定方法と評価基準を示し、製品の開発や公正な比較を促す。
PCなどのディスプレイには画面に照明が映り込む現象を抑えるため、「反射防止フィルム」を使っている。このフィルムには表面に小さな凹凸があり、ディスプレイから出る光を拡散させるため、画面がぎらついて見えることがある。
新たに制定した「JIS C1006」は、ぎらつき具合の正確な測定方法を示すとともに、「ぎらつき値」「ぎらつきコントラスト」といった指標を定めた。この規格はテレビやスマートフォン、タッチパネルなどあらゆるディスプレイに適用できる。
ディスプレイのぎらつきは利用者の目の疲れにつながるため、メーカーではぎらつきを抑える技術開発が行われているが、これまでは客観的に評価する指標や測定方法がなく、目視による主観的な評価しかできなかった。経済産業省は測定方法と評価基準を示すことで製品を客観的に評価、比較できるため、取引の円滑化や競争力の向上が期待できるとしている。
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