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AIブームは熱狂から平静へ? 19年のAI業界から未来を占う:マスクド・アナライズのAIベンチャー場外乱闘!(4/4 ページ)
AI業界の事情に詳しいマスクド・アナライズさんが、2019年のAI業界を振り返る。
デンソーウェーブが開発したロボット「COBOTTA」2台とカメラで構成された専用マシンをPCに接続する仕組みで、書類の押印から電子化、フォルダへのデータ保存までを自動で行ってくれます。
業務の自動化や効率化が叫ばれる一方で、オフィスには書類やハンコ、電話、FAX、“神Excel”が残っており、旧来のやり方からの大きな変化はありません。“自動押印ロボ”は、「多くの書類がいまだにオフィスに残っていて、単純作業が多い」という顧客のニーズから開発されたそうですが、そもそも書類と押印作業を極力なくす方法を考えても良いでしょう(文書保存は法律も絡むため完全ペーパーレス化は難しいですが)。
書類とハンコが日本の「リアルデータ」でしょうか。紙の書類にロボットが自動でハンコを押し、書類を電子データ化することがイノベーションでしょうか。FAXによるやり取りはそのままで、業務を自動化・効率化することにどれだけ意味があるのでしょうか。
テクノロジーが人間を超えるシンギュラリティは45年に起こるといわれていますが、20年には電話とFAXと書類とハンコで仕事をする人間はAIやロボットに置き換えられそうです。AIを含めたIT技術による業務の自動化・効率化、そして働き方改革は多くの企業で推進されていますが、技術の進化を担うエンジニアにとって、これが望んだ結末なのでしょうか。
AIを始めとするIT技術をビジネスで活用する本質は何か? それをあらためて定義するのが今年の課題になるでしょう。
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