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日本発の地質時代「チバニアン」誕生 国際地質科学連合が正式決定
韓国・釜山で開催された国際地質科学連合で、千葉県市原市に存在する約77万4千年前〜約12万9千年前の地層時代の名称が「チバニアン」に決定。
千葉県市原市は1月17日、韓国・釜山で開催された国際地質科学連合の理事会で、市内に存在する約77万4千年前〜約12万9千年前の地層「千葉セクション」が示す地質時代の名称が「チバニアン」に決定したと発表した。地質時代の区分を決める「国際標準模式地」(GSSP)に、日本の地名が認定されたのは初めて。
チバニアンは「千葉の時代」を意味する。今後は世界で72カ所目のGSSPとして、「ジュラ紀」「白亜紀」などと同様、地球の地質時代の名称として使用される。
千葉セクションには、約77万年前に地球のN極とS極が逆転したことを示す火山灰堆積物などが含まれている。認定に向け、茨城大学や国立極地研究所などの研究チームがGSSPとして国際地質科学連合に申請していた。この境界のGSSPには、イタリア南部に存在する2つの地層も候補に挙がっていた。
今回の認定を受け、Twitterでは「♯チバニアン」がトレンド入りし、「千葉の時代がきた」などと話題になっている。
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