LINEに画像を送ると、AIが3秒で文字起こし 「ばりぐっどくん」アプリ、法人版が登場
メッセージアプリ「LINE」に画像を送るとAIが3秒で文字起こしするアプリ「文字起こし ばりぐっどくん」の企業向けサービスが開始。利用するにはビジネスチャットツール「LINE WORKS」の登録が必要。
AIアプリ開発などを行う西海クリエイティブカンパニー(長崎県西海市)は1月20日、LINEを活用した文字起こしアプリ「文字起こし ばりぐっどくん」の法人向けサービスを始めた。ユーザーがLINEで画像を送ると、AIが画像内の文章を3秒でテキスト化する。利用には、クラウド型ビジネスチャットツール「LINE WORKS」の登録が必要。ユーザー企業のデジタル化を支援し、業務効率化を促す狙い。
利用プランは、ユーザーが100人以下の場合に選べる無料版と、有料版を用意。有料版は、プロフェッショナルプラン(1IDに付き月額95円から)とエンタープライズプラン(一律3万9800円)を用意する(いずれも税別)。
これまでは個人向けに提供していたが、「個人のLINEアカウントは業務だと使いにくい」という声があったという。3万社以上の企業に導入されているLINE WORKSと連携することで、法人向けのサービスを実現した。個人向けサービスは1日当たりの利用回数制限があるが、法人向けは制限がない。
文字起こし ばりぐっどくんは2019年7月に公開。同名のLINEアカウントに対してユーザーが画像を送信すると、AIが画像情報を解析してテキスト化する。LINE上でばりぐっどくんのアカウントに友だち申請すると、誰でも利用可能。アプリの利用者数は、1月20日時点で9万4003人。
現在は、翻訳機能付きのばりぐっどくんを開発中。外国語の文章が書かれた画像をLINE WORKSで送ると、自動で日本語に翻訳してテキスト化する――といった使い方を想定しているという。
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