メルペイ、「Origami Pay」提供元を買収 スマホ決済サービスを統合
メルペイがOrigamiを買収する。Origami Payのサービスとブランドは、メルペイに統合する方針。大企業のチェーン店に限らず、地域の中小事業者にもキャッシュレス決済の導入を促していく考えだ。
メルペイは1月23日、スマートフォン決済サービス「Origami Pay」を提供するOrigamiを買収すると発表した。Origamiの全株式を2月25日付で取得する予定。買収額は非公表。Origami Payのサービスとブランドは、顧客・加盟店に一定期間周知した上で、メルペイに統合する方針だ。
Origami Payは2016年にサービス開始。18年9月には、信金中央金庫(信金中金)と資本業務提携を結び、各地方の信用金庫の取引先である中小事業者をターゲットに、加盟店を開拓してきた。18年11月以降、Origami Payの導入を決めた加盟店は累計約8万社という。
スマホ決済「メルペイ」は、フリマアプリ「メルカリ」の売上金を決済に使えるのが特徴。19年2月に提供を始め、メルカリユーザーなどの支持を集め、10月時点でユーザー数500万人を突破した。
メルペイは「Origami・メルペイ両社の強みを融合し、単なるスケールメリットの実現にとどまらない価値を提供する」としている。大企業のチェーン店に限らず、地方の中小事業者にもキャッシュレス決済の導入を促していく考えだ。
メルペイと親会社のメルカリ、Origami、信金中金は23日、地方の中小事業者にメルペイの導入を推進していくことも発表した。4社で協力して、メルペイを活用した地域イベントの他、メルカリの登録・購入、出品の仕方などを教える「メルカリ教室」、利用促進キャンペーンなどを展開するという。
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