ニュース
盲学校の生徒や教員と一緒に考えた腕時計、シチズンが発売
シチズン時計は、盲学校の生徒や教員の意見を取り入れてデザインした「視覚障がい者対応腕時計」を3月19日に発売する。
シチズン時計は、盲学校の生徒や教員の意見を取り入れてデザインした「視覚障がい者対応腕時計」(AC2200-55E)を3月19日に発売する。価格は1万4000円(消費税非課税)。開発に協力したタイの盲学校には発売に合わせて100本を寄贈する。
企画段階から一緒に検討 「健常者と同じ様に楽しみたい」など声を反映
「インクルーシブ(包摂的)デザイン」という、製品やサービスの使用を想定していなかった人々を企画段階から巻き込み、一緒にデザインや機能を検討する手法を取り入れて開発した。タイのロッブリー県にある「ロッブリー複合視覚障がい者学校」の在校生や教職員に話を聞き、実用性やデザイン性の向上を図っている。
まず時刻を判読しやすくするため、時分針の長短を明確にした。弱視の方でも判読しやすいよう、黒い文字板にイエローのインデックス(針や数字など)を組み合わせた。
プレーンなデザインの上ぶた(ガラス部)や直接指で触れる文字板には、指紋や凸部を目立たせないようにするためマット加工を施し、カジュアルなフォントを組み合わせてタウンユースに適したデザインに仕上げた。「健常者と同じ様に時計をファッションとして楽しみたい」「一目で視覚障がい者用と分からない時計であってほしい」という意見を取り入れた。
シチズンは1960年に国産初の視覚障がい者対応腕時計「シチズン・シャイン」を発売。以来60年にわたり、継続的に製品の開発と販売を行っている。
関連記事
- オムロンがウェアラブル血圧計を発売 医療機器認証を取得 歩数や睡眠時間の測定も
オムロン ヘルスケアが腕時計サイズのウェアラブル血圧計「HeartGuide」を発売する。動脈を圧迫するカフ(空気袋)の構造を見直し、場所を問わずに手首で血圧を測定できるようにした。 - シチズン、腕時計のAR試着サービスを公開 ARマーカーを腕に巻いて実寸大表示
腕時計の試着体験ができるARコンテンツをシチズン時計が公開した。店頭での試着に抵抗がある客のニーズに対応するのが狙い。 - カシオ「G-SHOCK」とトランスフォーマーのコラボ商品、第2弾が登場
カシオ計算機とタカラトミーが、腕時計の「G-SHOCK」と変形ロボット「トランスフォーマー」を合体させたコラボレーション商品を発売する。第2弾では、闇に落ちた戦士「マスターネメシスプライム」をモチーフにした。価格は3万円(税別)で、12月7日に発売。 - シャア専用も セイコーのスポーツウォッチに「機動戦士ガンダム」コラボモデル 40万円から
セイコーウォッチは、テレビアニメ「機動戦士ガンダム」の放送開始40周年を記念して数量限定のコラボ腕時計3機種を発表した。ガンダム、量産型ザク、シャア専用ザクがデザインモチーフ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.