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米大統領選に向けた民主党大会、アプリのバグで結果発表大幅遅れ
民主党の大統領候補を選ぶ初戦であるアイオワ州党員集会で初めて採用されたアプリの問題で、結果発表が大幅に遅れている。民主党はサイバー攻撃などによるものではないとしている。米メディアは、事前のテストが不十分だったと報じた。
米アイオワ州で2月3日(現地時間)に開催された民主党の党員集会の結果発表が大幅に遅れている。この集会は、2020年大統領選に向けた民主党候補選びの初戦として注目を集めている。アイオワ州民主党は4日、遅れの原因を、この大会で初めて利用した集計アプリの問題だと発表した。
発表文にはこの遅れは「集計システムのコーディングの問題が原因であると判断した。この問題は既に特定、修正された」とある。データ自体は正確で、ハッキングなどの攻撃が原因ではないとしている。
アプリの開発元である米Shadowのジェラルド・ニエミラCEOは同日、声明文で「昨夜のアイオワ州大会の結果報告の遅れと、それが候補者および集会参加者にもたらした不確実性を心から後悔している」と語った。
米CNNによると、民主党はこのアプリ開発に6万ドル以上を支払ったという。米New York Timesによると、このアプリの準備期間はわずか2カ月で、州全体の規模でのテストは行われなかったという関係者のコメントを紹介した。
2月22日に党集会を予定しているネバダ州もShadowのアプリ利用を予定していたが、同日アプリを利用しないと発表した。
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