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西武ライオンズ、チケット転売の公式サイトを開設 不正転売を防止
埼玉西武ライオンズが、試合チケットの取引ができる公式サイトを3月12日にオープンする。ウェイブダッシュが運営する「チケット流通センター」内に開設する。
埼玉西武ライオンズは2月13日、同球団の試合チケットを転売できる公式サイトを3月12日にオープンすると発表した。ウェイブダッシュが運営する「チケット流通センター」内に開設する。チケットを適正価格で取引できる場を設け、不正転売を防ぐ。
2020シーズン公式戦以降のチケットが対象。価格が記載された紙のチケット、Quick Ticketなどの電子チケット、年間指定席(シーズンシート)のチケット、ユニフォームなどのグッズ特典付きの企画チケットの他、決済完了済みの発券番号も取り扱う。
リセール価格は最低500円(税込)。券面に記載された価格に、1500〜5500円を上乗せした金額を上限にしている。サイト運営側はこれらとは別に、出品者と購入者から手数料を取る。
19年6月にチケット不正転売禁止法が施行され、定価を超える価格での転売が禁止された一方、イベントなどの主催側には不正転売を防止する措置をとることが求められるようになった。これを受け、北海道日本ハムファイターズ、千葉ロッテマリーンズ、オリックス・バファローズが公式の取引サイトを19年8月にオープンするなど、各球団が対策を講じている。
こうした中、埼玉西武ライオンズは、営利目的の転売行為や転売チケット購入者の来場を禁止する措置をとり、昨シーズンには転売を行ったファンクラブ会員など70人以上を退会処分にしたという。新たに公式サイトも用意し、不正転売対策を強化する。
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