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米Microsoftが落札した米国防総省のクラウド事業「JEDI」、Amazonの申し立てで一時停止に
米裁判所は、Microsoftが獲得した米国防総省の100億ドルのクラウド事業「JEDI」の進行を一時停止する判決を下した。Amazon.comの申し立てを認めたもの。
米連邦請求裁判所は2月13日(現地時間)、米Microsoftが獲得した米国防総省の100億ドル規模のクラウド事業「JEDI」(Joint Enterprise Defense Infrastructure)の進行を一時停止するという米Amazon.comの要求を認める判決を下した。米CNBCが報じた。裁判所は判決文を公開していない。
この契約は、Amazonが獲得するとみられていたが、昨年10月にMicrosoftが落札した。Amazonは翌月、この決定はドナルド・トランプ米大統領によるAmazonとジェフ・ベゾスCEOに対する攻撃を反映するものだと主張し、1月にこのプロジェクトの一時停止を申し立てた。
ベゾス氏が所有するメディア米Washington Postによると、このプロジェクトは2月14日にアクティブになる予定だったという。
米MicrosoftはCNBCに対し「計画の遅延に失望しているが、米国を支える人々に必要なプロジェクトを最終的には推進できると信じている。(中略)国防総省が公平なプロセスを実行したことを示すと確信している」という声明文を送った。
【更新履歴:2020年2月14日午後12時20分 タイトルを修正しました。】
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