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ロボットを遠隔操作して接客、大阪のショッピングモールで実験
大阪市のショッピングモールで、ロボットを遠隔操作して接客を行う実証実験が始まる。サイバーエージェント、大阪大学などが共同で実施する。
サイバーエージェントの研究組織「AI Lab」などは2月19日、ロボットを遠隔操作して接客する実証実験を、大阪市のショッピングモールで行うと発表した。遠隔地にいるスタッフがタブレット端末を使い、ロボットを介して顧客と会話する。スタッフが遠隔勤務(リモートワーク)できる仕組み作りを目指す。
実験は、大阪・南港エリアの複合型商業施設「アジア太平洋トレードセンター」内に期間限定で設置するポップアップショップで実施する。2月29日にロボットが接客し、3月1日に人間のスタッフが接客する予定。両日で商品の売り上げを比較し、ロボットによる接客の効果を検証する。
接客には、卓上型コミュニケーションロボットの「Sota」を使用する。ロボット周辺にはカメラ、マイク、スピーカーなどを設置。遠隔地にいるスタッフは、専用アプリをインストールしたタブレット端末を使い、顧客と会話する。
今回の実験は、サイバーエージェントのAI Lab、大阪大学大学院 基礎工学研究科の石黒研究室、東急不動産と鹿島建設が共同設立したアルベログランデなどが共同で実施する。これまでもサイバーエージェントと大阪大学は、ロボットなどの対話エージェントによる接客対話の自動化を研究してきた。
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