丸くない「ルンバ」登場 シリーズ初、D型シェイプで「もっとごみに近づける」
アイロボット ジャパンはD型形状になったロボット掃除機「ルンバ s9+」を2月28日に発売する。進行方向にある壁や家具との距離を認識し、壁際や部屋の隅まで入りこむ。
アイロボット ジャパンは2月19日、「D」型形状になったロボット掃除機「ルンバ s9+」を発表した。28日から直販サイトや家電量販店で販売する。直販価格は16万9800円(税別)。
ルンバの新しいフラグシップモデル。カメラを使った「3Dセンサー」で進行方向にある壁や家具との距離を認識し、壁際や部屋の隅まで入り込む。本体前部の幅が広がったことで吸い込み口も30%長くなり、掃除の効率が上がったという。
ルンバは2002年発売の初代機から18年にわたって丸形を採用してきたが、来日した米iRobotのコリン・アングルCEOは、「D型シェイプによって、もっとごみに近づける。ロボットの形状は機能によって決まるべきだ」と話している。
将来のアップデートに備えて最高のハードを
ルンバ s9+が搭載する、カメラの画像からマッピングと自己位置の推定を行う技術「SLAM」は、1.2GHzのクアッドコアCPUなど処理能力の向上によって毎秒23万以上の特徴点を抽出するようになった。効率的にマップを作成し、また複数のマップを重ねることで精度を上げる仕組みだ。
この他、ルンバが掃除した後に同社の水ふきロボット「ブラーバ」が同じ部屋をふき掃除するといったクラウド連携や、スマートスピーカーを介した音声操作にも対応した。
アイロボット ジャパンの挽野元社長は、「将来のソフトウェアアップデートを見据え、現時点で最高のハードウェアを提供する。ルンバは購入した後にも長い期間に渡って成長し続けるプロダクトだ」と胸を張った。
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