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情報処理学会の全国大会、現地は中止もオンライン会議「Zoom」で一部開催 3000人規模さばけるか
一般社団法人情報処理学会は、新型コロナウイルス感染症の対策で学会の全国大会を中止したが、一部のセッションはオンライン会議システム「Zoom」を用いて開催するとしている。
新型コロナウイルス感染症の対策でイベントの中止が相次ぐ中、一般社団法人情報処理学会も金沢工業大学で3月5〜7日に予定していた「第82回全国大会」の現地開催を中止した。しかし、一部のセッションについてはオンライン会議システムを用いて開催するという。
2月25日時点でオンライン開催を決定しているのは、一般セッションと学生セッション。当初の予定通りの時間にオンラインで研究成果を発表する。他の一部セッションについてもオンライン開催を検討している。大会中に行う予定だったコンテストの審査もオンラインで行うとしている。
オンライン会議に用いるのは、米Zoom Video Communicationsのビデオ会議システム「Zoom」。一対一や多対多のビデオ通話ではなく、会議のホスト(主催者)がオンライン上に仮想の会議室を開き、各メンバーが会議室にアクセスする形で用いるのが特徴だ。新型コロナウイルス対策でリモートワークに取り組む企業が増える中、オンライン会議にZoomを試す動きもある。
情報処理学会は、講演者や座長、招待者、聴講を申し込んだ人にZoomへの接続情報を事前に送るとしている。しかし、全国大会の参加者数は例年約3000人と大規模だ。同学会は、「この規模でのビデオ会議システムの同時並列利用は本会でもこれまでに例がない」ため、不具合が生じてもサポートできない可能性があるとしている。
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