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N高、コロナ対策で卒業式を完全リモートに 約3000人の生徒が「Zoom」で参加
通信制高校「N高等学校」が、2019年度の卒業式を完全リモート化すると発表した。新型コロナウイルス対策の一環。ビデオ会議サービス「Zoom」を通じて、セレモニーを約3000人の卒業生にライブ配信する。
角川ドワンゴ学園が運営する通信制高校「N高等学校」(N高)は3月9日、新型コロナウイルス対策の一環で、18日に予定している2019年度の卒業式を完全リモート化すると発表した。ビデオ会議サービス「Zoom」を通じて、約3000人の卒業生(第2期生)にセレモニーの模様をライブ配信する。
N高では例年、入学・卒業式などの節目となるイベントでは会場を借り、生徒や教員が実際に参加する形式をとっていた。都合がつかない生徒はリモートでの参加も可能で、遠隔操作ロボットを使って卒業証書を受け取る演出なども行っていた。
19年度は新型コロナウイルスへの感染を防ぐため、全生徒一律でのリモート化を決定。卒業生のうち50人は会場のステージに登壇し、校長から卒業証書を直接手渡される予定だったが、このセレモニーもZoomを介したものに変更する。
Zoomの他、「ニコニコ生放送」で卒業式をライブ配信することも決まっており、卒業生や在校生はコメントをリアルタイムに書き込めるという。
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