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ネット広告費、6年連続2桁成長で初のテレビ超え 検索サイトやSNSを中心に堅調な伸び
電通は、日本のインターネット広告費が、1997年の調査開始以来初めてテレビ広告費を追い越し、2兆円規模になったと公表した。検索サイトやSNSでの広告を中心に堅調な伸びを見せた。
電通は3月11日、国内で使われた広告掲載費や制作費などをまとめた「2019年 日本の広告費」を公表し、1997年の調査開始以来、初めてインターネット広告がテレビ広告を追い越したと明らかにした。インターネット広告は前年比119.7%の2兆1048億円と、テレビや新聞などマスコミ四媒体を合わせた広告費2兆6094億円に迫る勢いだった。
日本における2019年の総広告費は6兆9381億円。テレビ広告費は前年比97.3%の1兆8612億円で、3年連続減少となった。一方、インターネット広告費はYahoo!やGoogleといった検索サイト、Twitter、FacebookをはじめとするSNSなどへの広告を中心に6年連続の2桁成長を見せ、全広告費の30.3%を占めるまでになった。
19年の調査では、初めてECサイトに対する広告費もインターネット広告として算出した。これはECサイトに出品した事業者がサイト運営会社などに投入した広告費で、市場規模は1064億円にのぼる。
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