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香川県、パブコメ詳細を採決前日に公開 ネット・ゲーム規制条例案(2/3 ページ)

香川県議会が、ネット・ゲーム依存症対策条例案へのパブリックコメントの詳細を公開した。賛成意見は18項目に対し、反対意見は428項目に上り、幅広い問題点を指摘していることが分かった。

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「賛成者もいたということを正確に伝えるため」

  パブリックコメントは多数決や住民投票ではないため、賛否の件数や割合は議決に直接影響しない。通常であれば香川県がパブリックコメントの賛否の割合を全面に出すことはなく、今回の対応は異例だといえる。

 賛否の件数を公表した理由について、香川県議会は「意見の項目数だけを公表すると、反対意見をたくさん書く人がいたため、反対者が多く見える。実際は賛成者もいたということを正確に伝えるため、委員長の了承のもと賛否の人数を公開した」としている。

 12日の検討会では、反対意見が多く載った資料が委員と報道関係者に配られた。これを見ると反対意見が賛成意見の70倍以上あるような印象を与える。人数を公表し、賛成した人が多かったことを補足した形だ。

 パブリックコメントについては、その意見数も注目されている。合計で約2700件もの意見が集まった今回のパブリックコメントに対して、Twitterなどでは「パブコメの人数が明らかにおかしい」との声が上がっている。

 ITmedia NEWS編集部が、香川県のWebサイトで公開されている過去に実施したパブリックコメントの結果を約50件調べたところ、意見を寄せた人は平均で3人程度で、多いものでも10〜20人程度だった。通常時の約860倍の意見が集まった計算だ。

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過去のパブリックコメント

 当初、2月下旬に行うとしていたパブリックコメントの結果発表が、3月17日にずれ込んだ理由として、県議会は「非常に多くの方から意見をもらい、事務局での整理に時間を要した」と説明している。

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