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スマホ画面に貼れる、5G対応の透明フィルム型アンテナ DNPが開発
大日本印刷が、スマホのディスプレイに貼れる、5G通信に対応した透明なフィルム型アンテナを発表。微細な金属配線を網目状に組み合わせたもので、室内の壁や天井、モニター、窓ガラスにも貼れる。2022年度に量産を始め、25年度に年間100億円の売上を目指す。
大日本印刷(DNP)は3月26日、スマートフォンのディスプレイに貼れる、5G通信に対応した透明なフィルム型アンテナ「透明アンテナフィルム」を発表した。目に見えないほど微細な金属配線を網目状に組み合わせたもので、室内の壁や天井、モニター、窓ガラスにも貼れるという。2022年度に量産を始め、25年度に年間100億円の売上を目指す。
スマホメーカーは、同フィルムを5Gスマホに貼り付け、本体の外側にアンテナを配置することで、内蔵する場合よりも端末を小型化できるという。5G通信を利用したい事業者は、同フィルムを室内などに貼り付けることで、デザインを損なうことなくアンテナを増強し、通信環境を確保できるとしている。
DNPは、厚さが0.25ミリの5Gスマホ向け薄型放熱部品「べーパーチャンバー」を1月に発表するなど、データ処理量の増加に伴う端末の過熱対策にも注力している。今後は透明アンテナフィルムやべーパーチャンバーとIoTプラットフォームを組み合わせて提供する他、5Gを生かしたVR・ARコンテンツの配信にも取り組むという。
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