Googleのクラウドサービスで障害発生 「G Suite」「GCP」など利用できない状況に
米Googleが提供する複数のクラウドサービスで障害が発生している。3月27日午前0時過ぎに「G Suite」の各機能が利用できない不具合が発生。のちに解消したが、午前8時ごろから「Google Cloud Platform」のサービスが利用できない状態が続いている。午後5時現在、復旧中という。
米Googleが提供する複数のクラウドサービスで、3月27日未明(日本時間、以下同)から断続的に障害が発生している。一部は復旧したものの、午後5時現在も東京などのリージョンで「Google Cloud Platform」(GCP)のサービスが利用できない状態が続いている。
まず27日午前0時過ぎに、クラウド型グループウェア「G Suite」の各機能(Gmail、Google カレンダー、Google ドライブ、Google ハングアウトなど)が利用できない不具合が発生。主に米国南東部のユーザーが影響を受け、午前1時過ぎに復旧した。
Googleは「米アトランタのデータセンターの1つでルーターの重大な障害が発生したため」と説明し、再発防止に努めると発表した。
次に27日午前8時ごろから、GCPに含まれるIaaSがダウンする不具合が発生。東京、米国オレゴン州、ベルギー、台湾、香港などのリージョンで、「Dataflow」「BigQuery」「DialogFlow」「Kubernetes Engine」などのサービスが利用できなくなった。
Googleは午後2時半ごろに「障害は部分的に解決した」と発表したが、午後5時現在も完全復旧には至っていない。現時点で利用しづらい状況になっているサービスは、「Dataflow」「BigQuery」「DialogFlow」「Kubernetes Engine」「Cloud Firestore」「App Engine」「Cloud Functions」「Cloud Monitoring」 など計26種。
同社は現状について「エンジニアリングチームによる復旧作業が進行している。数時間以内に完了する」と説明している。G SuiteとGCPの障害に関連性はなく、別に起きたものだという。
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