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新型コロナ感染者の出たAmazon倉庫従業員が閉鎖を求めスト決行 リーダーは解雇
新型コロナ感染者が出たニューヨークのAmazon倉庫の従業員が、倉庫閉鎖と2週間の自宅待機を有給にするよう求め、ストライキを決行した。Amazonは同日、ストライキのリーダーを安全を守るための就業ルールを守らなかったとして解雇した。
米Amazon.comのニューヨーク州スタテンアイランドにあるフルフィルメントセンター(配送センター)の一部の従業員が3月30日(現地時間)、ストライキを決行した。同センターで新型コロナウイルス感染症の発症者が出たため、センターの完全な清浄と2週間の自宅待機を有給にするよう求める運動だ。米The Vergeなどが報じた。
このストライキの主導者、クリス・スモールズ氏は同日、米Bloombergに対し、ストライキ後にAmazonに解雇されたと語った。AmazonはBloombergに対し、同氏解雇の理由を、Amazonの従業員規則である(感染者確認後の)2週間の自宅待機を守らなかったためと説明した。
Amazonの従業員は世界で約80万人。The Vergeによると、既に米国の19のフルフィルメントセンターで新型コロナ感染者が報告されているという。これまでのところ、ケンタッキー州とニューヨーク州クイーンズのセンターを閉鎖している。
Amazonは新型コロナ関連専用ページで、センターの従業員を「ヒーロー」と呼んで感謝し、就労環境には十分な配慮を行っているとアピールしている。
Amazonは感染した従業員に対しては2週間の待機を有給にしているが、そもそも感染検査を受けられていない従業員は対象にはならない。
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