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唾液のぬるぬるも再現する“舌ロボット”「Licker」 電通大が開発Innovative Tech

「舐める行為」に着目したロボットが開発された。

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Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 電気通信大学の広田・野嶋研究室が開発し2019年11月に発表した「Licker」は、舐める行為に着目した、舌の動きを模倣するロボットだ。

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Lickerを動物ロボットに統合した様子
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Lickerを上下に動かした様子

 舌の動きを分析し、4つの動き(前後運動、左右に振る、上下運動、横の両サイドから巻く)に分類。これらの動きを組み合わせて、さまざまな舌の動きを再現している。

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舌の動きを4つに分類(a) 前後運動 (d)左右に振る(c) 上下運動 (d)横の両サイドから巻く

 システムは、舌部分と駆動部分で構成する。舌部分は、薄いプラスチックシートをシリコーンカバーで覆うことで柔らかさを、カバーの表面には化粧水を塗ることで唾液のぬるぬる感を再現する。

 駆動部分は、モーター駆動のメカニズムを使って、舌の前後左右の動きを行う。加えて、プラスチックシートの先端にはひもを固定し、チューブを通して駆動部分のサーボモーターと接続する。これにより、上下の動きと横の両サイドから巻く動作を行う。

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(a)薄いプラスチックシート(d)シリコーンカバーで覆った状態(c)先端につなげたひもをチューブを通して駆動部分へ接続した状態

 この舌部分と駆動部分によるシステムから、4つの動作を組み合わせた舌運動を生成し、リアルな舌の動きと触覚を再現している。

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