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資生堂、手荒れに配慮した消毒液を生産 国内工場で月産20万本、処方を他社にも開示
資生堂は、新型コロナウイルス感染症の広がりで品不足となっている手指消毒液を国内工場で本格生産すると発表した。毎月20万本を生産し、医療機関などを中心に提供する。
資生堂は4月15日、新型コロナウイルス感染症の広がりで品不足となっている手指消毒液を国内工場で本格生産すると発表した。手荒れに配慮したエタノール消毒液を新たに開発し、5月以降は毎月20万本を生産。医療機関などを中心に提供する。
新開発の消毒液はエタノール濃度76.9〜81.4%で、グリセリン、トリイソクタン酸グリセリンなどを添加している。1本の容量は500ml。指定医薬部外品の承認を得た。
4月17日から那須工場(栃木県大田原市)で生産を始め、5月以降は大阪工場(大阪府大阪市)や掛川工場(静岡県掛川)、久喜工場(埼玉県久喜市)でも生産する。合計で月産20万本の消毒液を医療機関などを中心に提供する構えだ。
また厚生労働省から承認を受けた手指消毒液の承認情報(処方)を広く開示し、他社でも生産できるようにする。同社の魚谷雅彦社長兼CEOは、「新型コロナウイルス感染拡大の抑制に関して、われわれにできるあらゆる可能性を考え、即実行していきたい」としている。
資生堂はフランスや米国でも消毒液を生産し、医療機関などに提供している。
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