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サントリー、医療機関向けに高濃度アルコールを無償提供 厚労省の通知受け「手指消毒に使える」
サントリーはサントリースピリッツ大阪工場で蒸溜したアルコールの一部を医療機関などに無償提供する。
サントリーホールディングスは4月15日、新型コロナウイルスの感染拡大で消毒用アルコールの需要がひっ迫している状況を受け、子会社のサントリースピリッツ大阪工場で蒸溜したアルコールの一部を医療機関などに向けて4月下旬から無償提供すると発表した。
サントリーは、「需給がひっ迫している消毒用アルコールについて、協力できることがないか検討してきた。このほど医療機関などにおいて、手指消毒用以外の高濃度アルコールも消毒用として使えるようになったため、医療機関などに提供する。製品製造にかかる費用は全て負担する」としている。
厚生労働省は4月10日、高濃度エタノール製品の入手先として酒税法に規定する酒類製造者や販売者を追加すると通知した。これにより、サントリーなどの酒類製造業者は、医薬品や医薬部外品ではない高濃度エタノール製品の広告やパッケージに「消毒用エタノールの代替として手指消毒に使える」と表示できるようになった。
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