10万円給付金をネット申請できるのは一部だけ? 「マイナポータル」にログインしてみた(2/2 ページ)
政府は、国民に一律10万円を支給する緊急経済対策を閣議決定した。給付金の申請はネットからも行えるが、ポータルサイト「マイナポータル」にマイナンバーカードを“読み込ませて”ログインする必要があり、すでにマイナンバーカードと対応スマホなどを持つ人の特権となりそうだ。
PCからアクセスしてみた
PCでマイナポータルにアクセスする場合はUSB接続のICカードリーダー、マイナンバーカードが必要だ。ICカードリーダーの代わりにマイナポータルAPアプリをインストールしたNFC対応スマートフォンを使ってカードを読み取ることもできる。
対応ブラウザは、Internet Explorer、Edge、Chrome、Firefox、Safari。カードリーダーを使う場合は、あらかじめ各ブラウザ用の拡張機能「マイナポータルAP」をインストールする必要がある。
ICカードリーダーを使う場合は、PCにリーダーを接続してマイナンバーカードをセットした状態で、マイナポータルのトップページ右上から「ICカードリーダーでログイン」にアクセスする。続いてパスワードを入力し、カードの認証を行う。
カードリーダーを使わずにログインする場合は、(1)トップページ右上の「二次元バーコードでログイン」にアクセス、(2)PCの画面上に表示されたQRコードを、スマートフォンのマイナポータルアプリで撮影、(3)案内に沿って、スマートフォンでパスワードの入力とマイナンバーカードの読み込みを行う。
ログイン認証が完了すると、PCでマイナポータルが自動的に読み込まれる。
IDとパスワードでログインする一般的なWebサービスに比べると煩雑だが、電話番号を使った2段階認証に比べれば手間が少ないと感じた。PCでのログインも慣れれば30秒程度で行える。
このように、マイナンバーカードとスマートフォンさえ持っていれば、マイナポータルにログインするのはさほど難しくない。しかし、これらを持っていない場合、給付金の申請は郵送方式でやらざるを得ないだろう。
マイナンバーカードの発行には約1カ月が掛かるうえに、窓口まで受け取りに行く必要がある。昨今の状況からして、今から申し込みをして受け取るまでには時間がかかるはずだ。人と接触するリスクも生まてしまい本末転倒だ。
ネット申請は、すでにマイナンバーカードと対応スマホもしくはICカードリーダーを持つ人の特権となりそうだ。
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