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富士通、JAXAの新スパコン製造へ 「富岳」の技術活用、性能は現行の5.5倍に

理化学研究所と富士通が共同開発するスーパーコンピュータ「富岳」の技術を生かしたシステムで、JAXAが持つ現行システムの約5.5倍となる19.4P(ペタ)FLOPSの倍精度(64bit)演算性能を持つ見込み。

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「Fujitsu Supercomputer PRIMEHPC FX1000」1ラック384ノードのイメージ

 富士通は4月22日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新スーパーコンピュータシステムを受注したと発表した。納入するのは、理化学研究所と富士通が共同開発するスーパーコンピュータ「富岳」の技術を生かしたシステムで、JAXAが持つ現行システムの約5.5倍となる19.4P(ペタ)FLOPSの倍精度(64bit)演算性能を持つ見込み。2020年10月に稼働を始める予定。

 JAXAが2016年4月に運用を始めた「JAXA Supercomputer System Generation 2」(富士通製造)の後継システム。富岳と同じ、英Armの命令セットアーキテクチャを採用したCPU「A64FX」を搭載するスパコン「Fujitsu Supercomputer PRIMEHPC FX1000」を5760ノード導入する。大規模な数値シミュレーションの演算や、衛星観測から得られた大規模なデータの解析、AIの計算処理などに活用を見込む。


現行システム(JAXA Supercomputer System Generation 2)で行える数値シミュレーションの例 新システムの性能は現行システムの約5.5倍となる見込み

 この他、CPUに米Intelの「Xeon Gold 6240L」、GPUに米NVIDIAの「NVIDIA QUADRO P4000」などを採用した汎用システムも富士通が用意し、さまざまな計算ニーズに対応するとしている。

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