Twitter、中国、ロシア、トルコの国家支援の情報操作アカウントを3万件以上停止
Twitterが、国家ぐるみの情報操作目的とみられるツイートを発信していたアカウント3万2242件を停止したと発表した。そのうちの2万件以上が中国のもので、香港問題や新型コロナウイルス関連の偽った情報を拡散しようとしていた。
米Twitterは6月12日(現地時間)、中国、ロシア、トルコの国家ぐるみの情報操作目的とみられるツイートを発信していたアカウント3万2242件を停止し、専用アーカイブに移したと発表した。同社の透明性レポートで開示している。
そのうち2万3750件が中国政府と関係があった。Twitterによると、これらのアカウントは中国共産党を支持する地政学的なストーリーを拡散し、香港や新型コロナウイルスに関する虚偽の情報を広めていたという。アカウントのネットワーク自体は新しいものだが、昨年8月に特定し、開示した不正アカウントと同様のものとしている。
これらのアカウントのほとんどは活動開始後すぐに停止したため、情報操作には失敗しているという。また、これらのアカウントの情報を増幅する目的で作られた約15万件のアカウントにはフォロワーがほとんどつかないうちに削除した。増幅用アカウントはアーカイブはしていない。
ロシアとトルコのアカウントはそれぞれ、国内の情報操作目的で作られたものだった。
アカウントとそれらのアカウントによるツイートはすべてプラットフォームから削除したが、そのアーカイブを研究パートナーである米スタンフォード大学インターネット観測所(SIO)とオーストラリア戦略制作研究所(ASPI)と共有した。SIOは各国の情報操作についての分析を公開している。
Twitterは、今夏の終わりに情報操作問題に関するオンライン会議を開催し、専門家や業界と話し合う計画だ。
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